バスケのヘジテーションとは?
まずヘジテーションとは日本語で迷いや躊躇(ちゅうちょ)、ためらいという意味です。
バスケスキルの中では、ドリブルをつきながら動いている中で、1度止まったように見せる動きのことです。
ドリブルをついて攻める時に、突然止まったような動きで相手のディフェンスを"迷わせる"。これがこのスキルの大事な目的です。
ヘジテーションの上手い選手/動画
ステファンカリー
カリーは歴代最高のシューターと言われる選手です。波に乗ると彼のシュートを止められなくなるほどです!そのため、彼にシュートを打たせないようにディフェンスは必死になってシュートを止めに来ます。そこでへジテーションを使いディフェンスの裏をかき簡単にフリーになって、シュートを打つことが事ができてます。
クリスポール
この動画ではピックを使った後に、体を半身にし、ポップしたビッグマンやコーナーの選手にもパスを出せるような体勢とタイミングをとることによって、相手のディフェンスを迷わせて簡単なレイアップに持っていくことができてます。
アイザイアトーマス
この動画ではへジテーションを使ってるところが随所に見られます。中でも、対LAL戦でピックを使ってからシュートを打つふりをしてレイアップまで持っていく動きの中や、そのあとに続く対HOU戦でビッグマンが出てきたのに対して、シュートと見せかけて抜き去っていくのもへジテーションを使って得点しているのも分かりやすいかと思います。
ジャマールクロフォード
このプレーはドライブ中に急ストップしてズレができたので、シュートを打たれると思いディフェンダーが跳んで出てきたのに対して、更にドリブルで抜いて完全にノーマークでシュートを打つことができてますね。
ヘジテーションを使うポイント
ボールを持って1on1を仕掛ける時に使われることが多いです。
先ほども述べたように一瞬止まったような動きをした時に、相手のディフェンスも迷って止まります。自分のリズムを変え、相手のリズムを狂わせるイメージです。
この時、状況に応じてその場でシュートか、ドライブ、パス等自分のディフェンスを見て、そして正確な判断ができる事で、より簡単に自分達の得点に繋げる事ができます。
ヘジテーションのメリット
よくバスケの中で緩急という単語が出てきますが、このヘジテーションを取り入れる事で、自然とオフェンスの中で緩急が生まれてきます。
ずっと同じリズムで攻めてくる人はディフェンスからすると守りやすい選手です。しかし、リズムがバラバラでディフェンスの動きを見て攻めてくる選手はとても守りにくくなります。
例えば、0 → 100でしかドライブできないという人でも、ヘジテーションを入れることによって、0を挟むことになります。
0 → 100 → 0 → 100のイメージです。
ヘジテーションのデメリット
よく見かけるのは、ボールを持ちすぎてしまう選手がいることです。ここではキャリー(オーバードリブル)を吹かれて相手ボールといった例です。それではせっかくのオフェンスが相手ボールに変わってしまうので、変な癖がついてしまう前にスキルコーチや、監督など、第三者の方に見てもらって、正しいスキルを身につけましょう。
シュートヘジテーションの練習方法
ルール
フリースローレーン上でオフェンスとディフェンスがワンアーム分(腕を伸ばした分の距離)程で、向かい合います。
オフェンスはドリブルをつきながら、フリースローレーン上をサイドステップで移動します。その移動中自分の好きなタイミングでシュートを打ってください。この時にシュートを打つふりしてへジテーションを使って相手を跳ばせるのを狙ってもいいです。
もしディフェンダーを跳ばすことができたら+1P(シュートが入らなくても得点)
ディフェンダーを跳ばせて、シュートも決めれたら追加で+1P
逆にディフェンダーがブロックできたらディフェンダーに+2P
このドリルでのへジテーションはシュートに関係するものです。時間制限を決めてその制限内で行うのも面白いと思います!本当の試合の中でもショットクロックは決められていますから。
まとめ
ヘジテーションはシュート力のある選手が使えるようになると強力な武器になります。シュートがよく入る選手にはシュートを打たせたくないですよね?そんな選手にシュートフェイクをたくさん入れられるとついていくのが困難になります。へジテーションを使うことによって相手のディフェンスを迷わせて正しい判断や自分の得意なムーブにつなげるための手段としてもいいと思います。
ストリートの選手も好んでよく使うムーブです。相手の裏をかけたときの爽快感はぜひとも味わっていただきたいです(笑)
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