NBA挑戦はプレーヤーだけではない。NBAダンサーという道
今シーズンから再びサンダーガールズとしてNBAの舞台に戻った平田恵衣さん。初めてNBAのチアダンサーに合格するまでの挑戦から、今回再びNBAに挑戦すると決めた理由を独占インタビュー。NBAのダンサーの地位を勝ち取るまでの努力・ダンサーとしての苦労話から、彼女の中にあるプロ意識や、挑戦する気持ちを前編・後編に分けてお届けします。
前編ではNBAのダンサーの地位を勝ち取るまでの努力・ダンサーとしての苦労話などを紹介します。
Q 大学からプロフェッショナルのチアでやっていこうと思ったきっかけは?
大学3年生の時に、学生時代にやり残したことが無いか考えを巡らせたことがありました。ちょうど就職活動を始める頃だったのですが、私にとってやり残したことはチアだと思い、地元のプロ野球チームのチアオーディションを経て、チアの世界に入りました。
そもそもチアを知ったきっかけは、中学生の時に見たチアリーダーのオーディションのドキュメンタリー番組で、アメリカ人チア達が華やかだけれど厳しいオーディションを勝ち抜く姿がかっこよくて憧れたのですが、自分には到底手が届かない世界と思い、その時はチアをやりたいとは思いませんでした。ただ、大学3年の時は、今挑戦しなかったらいつか後悔するかもしれないと思い、挑戦に至っています。3歳からクラシックバレエを習ってはいましたが、部活などでチアをやった経験はなく、ポンポンを持ったのも千葉ロッテに入ってからでしたから、当時の自分にとってはかなり思い切った挑戦でした。
Q その時には企業への就職ではなくて、チアでやっていこうと思っていたのですか?
千葉ロッテでの活動と並行して、周りの多くの人たちと同じように就職活動をしていました。当時のチームは1軍と2軍に別れていて、私は2軍スタートでした。見た目もダンスも上手な子達に囲まれて、1年目は下積みの日々でしたから、チアでやっていく強い意志があるというよりは、チアで経験したことを就職後に活かせたらという程度の考えでした。
Q アメリカのチアオーディションにはどうやって挑戦したのですか?
エージェント会社などに入ってスケジュール管理をしてもらうのではなく、全て自分で調べました。例えば、オーディションスケジュールの計画、航空券や宿泊先の手配、弁護士を雇いビザ申請の準備をする、必要な資金の確保などです。予想以上に費用がかかったり、計画通りに予定が進まなかったりと想定外のことが多々ありましたが、周りの方々に助けていただき、なんとか合格を手にすることができました。挑戦を応援してくださる方々のお力添えがあったことが今に繋がっています。
Q チアダンサーは、NBAのチアダンサーを目指していたのか?
アメリカのチアダンサーに憧れて渡米をして、いろいろな試合を見ている中でNBAのオクラホマシティ・サンダーを選びました。一人でサンダーの試合を見た際に、ファンの方たちに助けられた経験があるのですが、本当に良くしてもらったので「こんな素敵なファンの方達のために踊りたい」「こんな素敵なファンが住む街は良い街に違いない」「オクラホマで生まれ育ったわけではないけれど、きっと私らしく心から応援できるチームだろう」と思えたのが理由です。
Q 実際、異国の地でオーディションを受けてみて印象は?
初めてアメリカのオーディションに挑戦したのは2010年でした。この時は合格することが目標というよりは、どんな子が受けに来て合格するのか自分の目で見て見たいという好奇心から挑戦を決意しました。最初は右も左も何もわからない状況でしたから、周りの子たちを良く観察して踊り方や話し方、立ち振る舞いなど盗めるものは吸収しようと挑みました。この挑戦では決勝まで勝ち進んだものの、合格という結果には結びつかずに帰国したのですが、正直なところあまりにも周りののレベルが高く自分の限界を感じ、精神的にも燃え尽きて一度チア自体をやめていました。
その後、いろんなご縁から現役に復帰しJリーグの試合などで踊っているうちに、次の渡米のチャンスが来たらもう一度挑戦したいという気持ちが湧き出てきて、2012年に2度目のオーディションに挑むことを決意しました。
Q 2度目のオーディションでは自信を持って臨めましたか?
合格できるというまでの自信はなかったけれど、2010年の挑戦時よりも落ち着いてはいました。孫子の言葉に「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」とありますが、過去のオーディションの経験から、合格するには何が必要か、ライバルがどんな子達か、自分の強み弱みは何かをある程度分析できていたので、チャンスはあると自分を信じて合格に繋がる糸口を探しながらオーディションを受けていた感じです。日本国内で、オーディションに向けて万全に準備ができる環境を確保するのはなかなか難しいですが、限られた環境でもできる限り語学やダンススキルを磨き、本番に備えました。語学の面で言うと、サンダーでチアダンサーになりたい情熱がより伝わるような具体性のあるエピソードや心に刺さることば選びには特に力を入れました。
Q 最初の2シーズンのサンダーチアを思い返してみてどうでしたか?
夢が叶う。という経験が初めてだったので、夢が叶うというのはこういうものなんだと噛みしめながら過ごした2年間でした。
友達も家族も親戚もいないオクラホマシティの地でしたが、「サンダーが好き」という共通項から、知り合いが増え2シーズン目の終わりには「ここがホーム」と思えるようになっていました。サンダーは、街全体を大きな一つのファミリーにしてくれる存在なのですが、スポーツの価値やNBA影響力、魅力を実感した2年間でしたね。
Q 華やかな面とは反対に大変だったことはありましたか?
異国で自分の生活を立ち上げるも大変だったし、英会話もネイティブではないのでチームメイトとのコミュニケーションも苦労をしましたね。ダンスの動きの1つをとっても、表現が日本とアメリカで違っていて、アメリカの子達はダンスの振りの角度やタイミングがコーチから言われなくても最初から揃うことが多いので、チームメートと自分の違いに気づき修正していく作業は大変でした。
あとはNBAのスケジュールですね。チアはアウェイゲームに帯同せずホームゲームのみでパフォーマンスしますが、チームワークアウト、練習、プロモーションやチャリティ活動への参加など、かなりスケジュールがタイトです。ホームゲームで披露するダンスも、同じダンスを繰り返すことがほとんどないため、次々に新しいダンスを覚えていきます。NBAならではのスケジュール感に適応し、そんな中でも常にハイパフォーマンスを発揮できる体とメンタルのメンテナンスは今だに試行錯誤中です。
後編では今シーズンサンダーチアに挑戦する平田恵衣さんのプロフェッショナリズムや、NBAサンダーガールズをより楽しめる方法を紹介します。
SKAMO
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平田恵衣さん
千葉県出身。大学在学中からチアリーダーとして活動。2007年に会社員となって以降も活動を続け、千葉ロッテマリーンズ、IBM BigBlue、ジェフユナイテッド市原・千葉、東京ガールズで活動。2012年に渡米し、The Professional Basketball Club, LLCに入社。同年よりNBAのオクラホマシティ・サンダーのチアリーダーチーム「サンダーガールズ」の一員として2シーズン活動。2014年に現役を引退して帰国。公益財団法人 日本スポーツ仲裁機構事務局に入局し、各種事業に従事するほか、東北を中心にダンスを通じた被災地支援活動を行なった。2016年にはアルビレックスチアリーダーズパフォーマンスアドバイザー(2018年7月よりディレクター)、福島ファイヤーボンズチアリーダーズディレクター、福島県スポーツ推進審議会委員に就任。2017年9月よりJFAこころのプロジェクト及びスポーツこころのプロジェクトの活動を開始。2017年11月よりバスケットボール男子日本代表オフィシャルチアリーダーズ「AKATSUKI VENUS」のキャプテンとして活動。19-20シーズンから再びサンダーガールズとしてNBAの舞台に立っている。
Twitter: @Kei_hirata Instagram: kei_hirata
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サンダーガールズ 平田恵衣さん
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